NHK のクローズアップ現代という番組で『"助けて" と言えない ~共鳴する30代~』と題して三十路特集をやっていたのでそうでありますな。助けてと言えない、なるほど、三十路の一人として思うところもありまする。
「こんばんはー」
「あら。いらっしゃい」
「今日も冷えるね~」
「そうねぇ。はい、おしぼり」
「ありがと」
「なに呑む?」
「じゃあ、寒いけどビール」
「うふふ。ちょっと待ってて」
「はいな。あ~、おしぼりあったかいな~」
「お待たせ。ビール」
「ありがと」
「あ。そうだ」
「ん? なに?」
「助けてって言ってみて」
「へ?」
「いいから。ほら」
「いや、なんでまた」
「つべこべ言わないの。ほら言って。助けてって」
「えー、嫌だよ」
「あら。アタシのお願いでも?」
「あーもう。仕方ないなァ。えーと。何て言えって?」
「た・す・け・て」
「た、た……」
「うん」
「た、た、たす……やっぱ嫌だ」
「駄目よ。さぁ」
「えー。言えないよぉ」
「駄々こねないの。ほら。言って」
「う~。たす、たす……」
「その調子よ」
「ちぇ。なんだよ」
「いいから。言うの」
「わかったよ。たす、たす……」
「そうそう」
「た、たす……たすくばー」
というような妄想が真っ先に浮かぶような人間としてはですな、「助けて」なんて言うのも烏滸がましいと思うわけであります。頑張って自重してんだけどね。まァ、所詮、私は私でしかありませぬ。
た、たす、たすまにあんでびる