友人らとそのまた友人たちと連隊を組んで丹後は久美浜まで一泊二日の強行軍をやってきた。標的はずばり、カニである。昨年に斥候を入れてきた友の話によると敵はかなりの大部隊だという。急襲計画は一ヶ月前に浮上したのであるけども、こちとら年末年始来ろくにまとまった休みがなかったり売掛が回収できなかったりで、ストレスという名の銃弾は十二分に補填済みである。聞けば戦友たちも同様とのこと。よし、手前一人で一個師団を殲滅してやらんとの意気込みで銘々が臨んだのであるが、敵軍の予想をはるかに上回る数の暴力の前に我々は緒戦から苦戦を強いられた。
それでも局地戦での各個撃破には成功し、標的の甲羅に勝利の美酒を汲んで戦意を高揚させてはじりじりと敵軍を削っていったのであるが、戦場の女将によるまさかの怪音波攻撃もあり、隊長以下ほとんどの戦友らが二十四時ラインを前に撃沈。私とその他数名のみで朝までビールとトランプという原始的戦術でゲリラ戦を繰り広げるも、翌朝の味噌汁から禍々しい大バサミがにょきと生える様を見て我々はあえなく白旗を掲げた次第である。かくして敗軍となった我々には監視役として標的が一匹づつ付けられ、私の部屋の冷凍庫は今、フェイスハガーの監視下にある。
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とまァ、そんな具合の小旅行だったのでありますが、旅を共にしたガテン系やってる友人たちと歓談する中で改めて思ったのは、ホワイトカラーだのブルーカラーだの勝手に線引きしながらも、結局ひとは居心地良く寄り合いたいのだなァということであります。白と青を分かつのは、役割を誇らしく思うが故の職人魂か。はたまた上下しか量れない直情の自尊心か。白砂青松ならぬ白砂青魚と認められた掛け軸を見て、両方があるから魅力的なんだよなァ、なんて一人で勝手にそんなことを考えておりました。なにはともあれ、くろだ屋さん、ありがとうございましたm(_ _)m